僕は、”ただしく”愛せない
自分の弱さにあきあきするほど
こんなにも、君を器用に愛せない
正しい愛しかたがわからない
まちがないなんてないんだよ、と君は言うけど
僕はどうして、君を愛することにこんなに戸惑うの
迷うの、怖いの、苦しいの
それはやっぱり、自分の愛し方がまちがっているって
気付いてるからじゃない
ほしいのは”たくさん”じゃない
”きれい”じゃないよ
僕のためにすこしだけ
君の時計の針をとめることなんだ
息をきらした君がみえたら
僕はきっとまっすぐに、君に好きと言えるのに
イヤならやめよ
つらけりゃ離れて、忘れよう
でも、僕の弱さがそうさせない
君が柔くやさしくあるたびに
僕は気付いてしまうんだ
あぁ、ほんとうに
ほんとうに欲しいのは
ただ、君が好きと言ってくれることだって
そして僕は、今このときも、まちがっているんだって
ごめんね
僕はきっと、誰も”ただしく”愛せない