出 せ な い 手 紙   - まだ 僕を おぼえてる?-    









ひさしぶり
元気ですか
俺は、元気です・・・


と、まずは言っておかないと
またお前に心配かけるからな

姿がみえないほど離れてしまっても、尚
お前に心配をかけるほど
俺も、もう子供じゃないし・・・



もっとも、まだお前が俺を
気にかけてくれているのなら の話だけれど





仕事はうまくいっています
寝不足もしてないし
飯もちゃんと、食べてるし
人並みの生活してる

欲をいえば、もう少し
静かなところで暮らしたいのと
ひとりの時間がほしいとの
あとは、そうだな




今、書いているこの手紙を
出す勇気がほしいかな

・・・










出せないってわかってるから
こんなことも書けるんだ

もしなんかの拍子に読まれたら
俺は今住んでる部屋(14階だ)から飛び降りる

って、そんな覚悟があるなら
手紙を出せよってな




いいんだ
これはもうほとんど日記みたいなもんだから
でも、日記なのにわざわざ便箋に書いてるのは
やっぱりいつか、お前に宛てて送りたいから
俺の、気持ちをさ


いつか
うまく書けたら
きっとポストに出すから









この手紙が、いつかお前のもとに届くとき
お前がまだ、ひとりでいてほしいなんて思わない
俺なんかよりよっぽど大人だったお前は
俺なんかよりずっと器用に、
しあわせを見つけられるはずだから




ただ・・・


ただ、ひとつだけ・・・










わすれないで・・・



























「何書いてんだ 俺」



























どうか忘れないで

こんなにも情けないほど

お前のことを好きだった

俺がいたこと・・・















お気づきの方もいるかもしれませんが、現在のトップページのメッセージです。
先にこの作品をつくって、そこから抜粋してトップページに載せてます。
今まで書いた中の、どの別れのお話の続編にもできそうなかんじで・・・
「出せない手紙」って、みんな一枚ぐらい持ってると思うですよね。
今なら、こんなに素直に気持ちが伝えられるのに、もうそれを届けられる場所に相手がいない。
そんな手紙を、書いてみるのって案外いいのかもしれない。
感想いただけるとうれしいです。

PHOTO by [ sweety ]
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